バスは手を挙げて止めろ

ミネラルウォーター以外の水を飲んだからか、すきっ腹への激辛料理がマズかったのか、夜中に激しい腹痛で目が覚める。日頃、一人暮らしで賞味期限など無視した食生活のためか、インドにきてから今まで一度も腹を壊していなかったので心配だったが、これで一人前のインド旅行者になった気がしてやや安心する。

が、部屋は真っ暗。電気もつかない。こんな時のために持参してきた懐中電灯の明かりを頼りにトイレへ。なんだか悪いことをしてるみたいだ。結局その夜は一晩中腹痛にうなされる。

腹痛はおさまらず、明け方までベッドとトイレの往復をくり返す。そんな事でウトウトとし、目覚めると朝7時少し前。速攻トイレへ。水が流れず、置いてあったバケツに水を汲んで流す。部屋の前は大きな食堂になっていて、既に朝食の準備がされていた。下痢ではあるが食欲はある。甘いチャイとパン、豆、チーズ、ダール、食後に甘いコーヒーがでる。一息ついてそろそろ行くことにする。部屋をかたずけ、感謝のドネーション(お布施)を渡し、寺院を後にする。

お世話になった寺院の皆様と

近くからバスが出ているという事だったので駅までバスで行くことにする。

バス停までの道を歩いていくと、寺で食事を作ってくれていたインド人の兄ちゃんがライフル銃を持って寺の周りをうろうろしている。物騒だ。何なのかと聞いてみると「公園の柵の外に出てきて悪さをする悪党サルどもを、威嚇射撃するのだ」との事である。ライフルを撃つと言っても空気銃の空砲である。

しばらく見ていると柵の外に出てきそうになったサル向けて「パスッ」と空砲を撃つとサルは「キーッ」とビビって逃げてゆく。銃口を向けただけでササっと逃げてゆく。一匹、園内から出て寺院隣の木の上に登ったサルがいたが、哀れ木の下からは大きな犬に吼えられ、兄ちゃんには威嚇射撃されまくってキーキーいっていた。

シュラバスティーの猿
柵を出てきたサルはいぢめられる

教えてもらった場所まで行くがバス停などどこにも無く、近くにいた人に聞くと、その辺にいればバスが来るから手を挙げて止めろとのことで、バグシーシ攻撃を受けながらバスを待つこと10分、黄色いバスらしき車がやってくる。中にはドライバーとは別に切符切りのおっさんがいて、駅までの運賃を尋ねたが、ヒンズー語しか話せないようで、いくらなのかわからない。

周りの乗客の中で英語のわかる人がいて、「8ルピーだ」と教えてくれる。行きのタクシー料金とはえらい違いだ。言葉の通じない切符おやじの代わりに、乗客の一人が通訳兼支払い窓口になってくれる。駅に着くと、「ここで降りろ」と周りのみんなが教えてくれる。乗客のみなさんに向かって「ダンニャワード」(ヒンズー語で「ありがとう」の意)と大きな声で言うと、みんな笑っていた。

バスを降り、バラナシへの乗換え駅までの切符を買って待合場に座っていると、周りからの興味津々ビームを体に浴びる。「ナマステ」と挨拶すると向こうも笑っていろいろ話しかけてくる。どうやら中国人と思われていたらしい。「こないだも、ネパール人に似ていると言われた」というと、みんな妙に納得していた。しばらく話しこんでいると、昨日サヘートで会ったマークがやってくる。

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