ジャイプールの象には気をつけろ!

約5時間のロングドライブの後ジャイプールに到着。アンベール城を見る事に。城までの坂道が長く、象の背中に乗っていく事ができる。一頭チャーターで400ルピー。4人まで乗れるらしく割りカンなら1人100ルピーで済む。折角だから乗ってみようとジョギンダが同乗者を探すがいない。結局1人で乗る破目になる。

が、これが間違いだった。街を見下ろす景色を見ながら優雅に、と思っていた自分の予想は裏切られ、象の足元には土産物売り軍団が列をなしてついて来る。しかも変な人形や、象の彫刻、ショボい絵など一見して欲しくないものばかりである。

elephant in Jaipur
この後凄まじい営業攻勢が

軍団には暗黙のルールがあるらしく、誰かの営業中には他の連中は営業できないらしい。一度断られてしまうと次に譲らなければならないため必死である。が、こちらとしてはその分無視するわけにもいかず煩わしい。象などに乗ったことを後悔する。
結局、城の入口までついて来た営業マンに根負けして、布に描かれた欲しくもないショボい絵を3枚買ってしまう。

そんな思いでやっと着いたアンベール城。かつてのこの地域のマハラジャの住居だった城内は、今や野猿と野良犬の巣窟と化していた。象の運賃は往復だったが帰りは歩いて下る。

栄枯盛衰、かつてのマハラジャの城
栄枯盛衰、かつてのマハラジャの城

続いて、タイガーフォートという要塞に行く、ジャイプールの街が一望できるナイスビューな場所だ。ここで夕方を迎え、黄昏てゆく景色を見ていると、何やら下の街中から一斉に「アーウー」と声が響きわたる。街のあちこちから聞こえるので、そこにいた若者に何事かと聞くと、ヒンズー教徒の祈りの時間らしい。高い丘の上で下界から街中からの祈り声を聞くのはなかなか感動的だ。

帰りにジョギンダから「ここは染物で有名だ、ファクトリーを見ていくか」と聞かれる。某ガイドブックにはこのファクトリーという言葉には気をつけろと書いてあったが、やはり来たな。でも見るだけタダだし。などと思いつつとりあえず行くことにする。結局テーブルクロス3枚を値切って買ってしまう。この値切り交渉が曲者で、相手の言い値がこちらの言い値になると思わず買ってしまうという、まさに勝ったゲーム代のようなものである。

その後ホテルへ、昨日とは打って変わり、工事中で壁の中が剥き出しというボロホテル、その名もホテルサケット。案内された部屋はツイン。窓からはすきま風、紫色のカラーTV画面が一層寂しさを引き立たせてくれる。

他のお客はどこにも見当たらないが、食事がまだだと言うと、地下のレストランに案内され「今から食事が作れるようにする準備しておくから、1時間後に再度来てくれ」との事。おい、今から準備かよ。
レストランと言っても15席程度のショボい部屋で、全ての電源が落とされ真っ暗。食材も今から買いに行かないといけないのではないかという程レストランらしくなく、わざわざ自分だけのためにオープンしてもらうには恐縮してしまう。

工事中ですきま風の入る部屋
工事中ですきま風の入る部屋

ホテルの外では何やらラッパや太鼓の音がする。何かの祭りなのだろうか。お祭り好きの自分としては、居ても立ってもいられず、部屋を出て、このホテルでただ一人であろうボーイ君をつかまえて「ありゃ何じゃ」と訪ねると、結婚式だそうである。インドでは11月と12月は結婚ラッシュだそうで、ディズニーパレードばりのパカパカライト行列にパレード楽器隊を引き連れた新郎が白馬にまたがり、新婦の待つ家まで迎えに行くらしい。そして、そのパレードの中では新郎の友人が踊り狂うのであった。まあ金のある家だけらしいが。

ボーイ君は近くの道を行進するそのパレードまで自分の手を引き案内して、「どーだ、すごいだろ」と言わんばかりである。横で見ているとパレードの灯りを担いだ兄ちゃんが、お前も担げと灯りを渡してくる。赤の他人がいいのだろうかと思いつつもパレードの一員に加わり、馬上の新郎におめでとうと言うと無視される。

見知らぬ新郎と私
見知らぬ新郎と私

その後もパレードは街を練り歩くそうで、ボーイ君の提案により、飯を食った後で新婦も見に行こうということになる。一旦部屋に戻りビールを飲み、食事までの時間をつぶすことに。が、疲れていたのか一杯飲んだだけのはずがいつのまにか寝てしまい、気がつくと深夜12時を過ぎていた。ロビーへ行くと人の気配は既に無く、レストランも相変わらず真っ暗。インドの結婚式は徹夜で行われるそうで、外では相変わらずお祭りのように盛り上がる声が聞こえる。楽しそうだが、さすがにこの時間一人で行くわけにも行かない。
頭の上にある棚からのゴソゴソと虫が這うような謎の音と、プーンと耳元を飛ぶ蚊の羽音に安眠を妨害されながら枕を反対に向けて寝る。

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