勝手ガイドはチップを求める
連日の爆睡。昨夜は結婚式見たかった。7時半にベッドから跳ね起き、出発の準備をする。朝食をとらずに9時に出発。フロントでボーイ君が「夜、待ってたんですよ、どうしたんですか」と、悪いことをしたと思い、チェックアウト時にチップを渡す。
今日はジャイプールを見て回ることになっていた。1発目は何とか寺院というヒンズー寺院だ。ヒンズー教の寺院は入口で靴を脱がなければいけない。というわけで、裸足になって門から歩く。
敬虔なヒンズー教徒に混じってGIジョーのTシャツをきた日本人がお祈りするのも妙な感じだ。寺院下の売店でヒンディーグッズが売っていたのでラーマヤナの英語版絵本を購入。これが後に印籠効果を発揮する。
その後、マハラジャが何人もいる女性を住まわせたという風の宮殿、ジャンタルマンタル、シティーパレスと定番観光スポットを見る。
シティーパレスはかつてマハラジャが住んでいたところで、今もその子孫が住んでいるらしい。
で、その中にアートミュージアムがあり、マハラジャのコレクションや写真、肖像画などが展示されているのだが、見ていると、ターバンを巻いた係員のじじいが「お若いの、わしがガイドしてやろう」と近よってくる。
ガイドも何ももうほとんど見終わっていたので「いらん」と言うと、「わしゃ、ここのオフィシャルの者で、あんたにいい思い出を残してもらいたいだけだ。チップはいらんよ、ヒャッヒャッヒャ」と言ってくる。
前歯の無い笑い顔がファンキーだったのと、時間もあったので、説明してもらうことにする。タダだしね。
じじいはマハラジャが何人もの女をはべらせて乱チキ騒ぎをしている絵など、色モノになると「ジキジキ、ジキジキ、ヒャッヒャッヒャ」とエロそうな顔で力強く説明してくれる。ジキジキとは性交渉を指す隠語で、アジア全土で通じる言葉である。
で、一通り終わり「サンキュー」と出ようとすると「若いの、チップじゃよ、チップ」と要求してきやがる。さっきノーチップって言っただろが!まあ説明も面白かったという事で、20ルピー渡す。
その後、車で街中を回り、タージマハルのあるアーグラへと向かう事に。13時15分にジャイプールを出発するも、アーグラに着いたのは19時という約6時間のスーパーロングドライブ。
途中で小さな村をいくつも通り過ぎ田舎の人々の生活を垣間見る。インドの道路は車、馬車、ラクダ車、自転車、リクシャーが入り乱れたところに、牛、野良犬、野良豚、野猿が走り回っているというとてもデンジャラスゾーンである。何回か豚をひき殺しそうになった。
道はきれいに舗装されており、軍のトラックがたくさん走っているのを見かけた。途中でヒンズー教の祠があり、ジョギンダはその横を通る度にお祈りをしていた。